家庭菜園で自然農に挑戦する奴

住宅地という人工的な場所で自然農は成立するのかやってみるブログ

恐れていた事が起きてしまった。

一応自然農を掲げているので、少しくらい生育が悪くても安易に肥料をあげずに植物が自分の力で育ち、そして一生を終えられるように環境を整えてあげたいと思っています。

 

ところがまあ非常に困った事が

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トマトの苗

苗が枯れてきました。

 

前々から段々葉っぱの色が薄くなってきたなーとは思っていたのですが、前述したようになるべく肥料をあげないように育てたいです。お店で売っているような濃い緑色はおおよそ肥料によるものなので、肥料をあげないなら少し黄緑っぽいくらいで正常だよなーって少し楽観視をしていました。ところが下葉が枯れるならまだしも、一番上の葉っぱが枯れてしまうとは。さすがにこんな状態になっては何か対処をせざるを得ません。

 

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ナスの本葉も枯れ始めています。

なぜこんな事になってしまったのか…。原因を自分なりに考えてみました。

 

そもそも苗が枯れてしまう原因としては

 

①病気や害虫の被害によるもの

「苗立枯病」という病気が代表的らしいですが、

病原はカビの一種です。草花や野菜、観葉植物など、ほとんどすべての植物に発生し、発病部に単黄色や赤色のカビを生じます。主に地際部の茎が褐色になって腐敗し、そこが細くくびれます

「地際部の茎が~」の症状がないのでこれには当たらないでしょう。(ちなみに一本だけ生育途中にこの病気にかかりました)。

 

また、「べと病」というのもあるようで、

べと病(べとびょう)は露菌病とも言い、卵菌(ミズカビと呼ばれる水生のものが多く知られ、またかつては藻菌類に分類されていた)のうちPeronosporaceae科に属する菌による病害に対して名づけられる植物病害で、ブドウや野菜で特に重要な病害である。湿度が高い時(特に梅雨時など)に蔓延しやすく、このような時期にはべとついた感じになるので「べと」と呼ばれるが、一般には葉などに褐色の斑点が現れて広がり、進行すると表面に分生胞子を形成するため羽毛状を呈する

これは斑点が出るような病気らしいので違いそうですね。

 

また、虫も見当たらないのでこれも違うでしょう。

 

②水のやり過ぎ、やらな過ぎ

基本的に植物は土の中に適正な水分量がないとダメージを受けます。

水のやり過ぎで常に根が濡れているような状態になると酸欠で根腐れします。かといって水をやらないとそれはそれで枯れます。

朝10時頃、気温が上がってきたころに水をあげ、夕方にポットの表面が乾いているくらいの水量がちょうどいいらしいです。晴れの日は少し多めに水を上げ、曇りや雨の日は少なめにやるという具合。

これも当てはまらないと思います。毎日水はやっていましたし、大体夕方には表面乾いていました。

 

③気温が低すぎる、高すぎる

植物にはそれぞれ生育適温が存在します。今回育苗していたのはトマト、ナス、ピーマンの3種類なんですが、大体最低気温の限界がトマトで5℃、ナスで7℃、ピーマンで9℃くらい、最高気温の限界は40℃くらいとされています。

低温による影響はないでしょう。5℃とか4℃の日でも夜を温室で越してきました。最近は朝方の最低気温も10℃近くなってきています。

 

逆に高温の影響はあるかもしれないです。僕は朝起きるのが苦手で10時くらいになってようやくベッドから起きる日もままあるんですが、その時の温室内の気温は40℃を越えています。今回苗の中でピーマンは黄変化が見られなかったので、夏野菜の中で最も高温域で生育する特性があるだけに、耐えたのかもしれません。

しかし、高温に晒されると葉っぱがしおれてしまいそうですが、今回それは見られてません。

 

④土に栄養がなかった

これであってほしくないですがおそらくこれでしょう。ポット内の肥料分を使い切ってしまいました。

 

今回は畑の土2:赤玉土3:黒土3:腐葉土2くらいの割合で混ぜたものに、庭の雑草とか落ち葉を米ぬかと共に混ぜ込み半年くらい放置していたものをふるいにかけ、育苗土として使用しました。

当初は育苗をするつもりなどなく、畑の補充用の土として用意をしていましたが、そこそこ栄養もあるだろうと思い今回育苗土として使用しました。この育苗土に栄養が足りなかったのでしょう。

 

と思いましたが、よくよく考えてみると上記の配合の中で赤玉土だけは無菌なので栄養がないのは理解できます。ただ、残りの8割はそこそこ栄養があるわけです。さらに雑草や米ぬかなんかも混ぜているわけで栄養成分としては問題ないように思います。むしろ逆にあり過ぎるんじゃないかと最初懸念してたくらいです。

なので枯れた原因は土の成分にあるのではなく…

 

⑤窒素飢餓が起こってしまった

窒素飢餓(ちっそきが)とは、作物の生育障害の一つ。 植物の生育に不可欠な必須元素である窒素が少ない状況で有機物を与えすぎることにより生じる。

C/N比というものがあります。

その有機物の中の炭素(C)がN(窒素)の比率を表す数値です。

 

土中の微生物が有機物の分解をするにあたり、ほとんどの炭素をエネルギー源をして使用します。同様に窒素も使います。(炭素を100使うとしたら窒素は15くらい)余った窒素は土の中に放出され、これが植物の栄養となります。

 

C/N比が低い(炭素に比べて窒素が多い有機物の場合、十分に炭素と窒素を使用することができて分解が早く進みます。なおかつ余った窒素が土中に放出されます。

C/N比が低い有機

  • 鶏ふん(6~8)
  • 豚ふん(8~10)
  • 牛ふん(15~20) など

 

反対に、C/N比が高い(炭素に比べて窒素が少ない有機物の場合、窒素が少ないだけ分解がなかなか進みません。そして微生物は足りない窒素分を土中から取り込もうとします。そうなると植物が使いたかった窒素を横取りされてしまうことになります。これを窒素飢餓といいます。大体C/N比が30を越えると高いと言われるようです。

C/N比が高い有機

  • 落ち葉(30~50)
  • 稲わら(50~60)
  • 樹皮(100以上) など

 

今回使用した育苗土にはC/N比が高い落ち葉やイネ科の雑草(50~)などがたくさん入っていました。半年前に混ぜ込んだものはさすがに分解されていたでしょうが、その後もちょこちょこ色んなものを追加で混ぜ合わせちゃったりしていました。ポットに入れる前にふるいにかけてなるべく除いたつもりだったのですが、おそらくその辺りのものが分解しきれない状態で土の中に残っていたのでしょう。

そして最近の気温の上昇により、微生物の働きが活発になり、ポット内の有機物の分解が進み、窒素飢餓を起こしてしまったと考えるのが妥当だと思います。

 

分解が終わっていないような未成熟の物は使わない!

 

育苗に限らず植物全般に言えることだと思います。

 

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とりあえず一回り大きいポット(9㎝→10.5cm)に鉢上げしてみましたが…。どうでしょう。土は同じ育苗土を入れています。結局使っとるやんけ。この時点ではまだ考えがまとまってなかったんです。さてどうなるか。

  1. 窒素分が補給され元気が戻る
  2. 追加した土にも同様に窒素飢餓が起こり枯れる

どっちかでしょうね。

2.だったら市販の液肥をまきます。